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2023/09/13

 13日の市場は日経平均が反落。終値は前日比69円安の3万2706円だった。前日の米ハイテク株安につられて寄り付きは安かったが、売りが一巡するとすぐにプラス圏を回復し、需給の良さを感じさせる動きとなった。しかし、中頃以降は8月の米消費者物価指数の発表を控えた持ち高調整の売りに押され再びマイナス圏へ。円安再開でトヨタ、ホンダなど自動車株が買われ、内需系の株も引き続きしっかりしていたことからトピックスはほぼ横ばい。内容はさほど悪くはなかった。

 昨日の米国市場は原油先物の上昇を受けてインフレ懸念が高まりダウ平均は4日ぶりに小反落した。この日の原油先物(WTI)は1バレル=89ドル台前半と約10カ月ぶりの高値をマーク。市場にはインフレ警戒感が出て長期金利の先高観につながった。また、大手IT企業が決算悪で売られ他のハイテク企業に売りが波及。指数ではナスダックの下げが大きくなってしまった。もっともダウ平均はディフェンシブ銘柄の上昇に支えられて下げ方はかなり限定されている。

 さて、東京市場は米ハイテク株安の影響をやや受けて日経平均は反落へ。外国人の買いなどで底堅く推移する場面もあったが上げ切れなかった。今期業績の上方修正期待や国内の脱デフレ期待などがトピックスの安定感に表れており、大きく崩れる雰囲気はまったく感じられない。チャート上では上昇する25日移動平均線にサポートされる形となっており、押し目買い基調に変わりはないだろう。