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2023/03/01

 3月最初の取引となる本日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比70円高の2万7516円だった。取引序盤は前日の米株安の影響で100円を超える下げとなったが、中国が発表した2月の製造業購買担当者景気指数が事前予想を上回る改善を見せ、10時以降は着々と水準を切り上げる強含みの展開となった。後場はプラス圏に浮上して米株安を跳ね除ける強さを見せたが、上値2万7500円の心理的なカベを超えた辺りから戻り売りに押されて伸びを欠いている。

 昨日の米国市場は長期金利の上昇を嫌気してダウ平均は反落。昨年11月上旬以来の安値となった。この日は根強いインフレ懸念から長期金利が3カ月ぶりの水準まで上昇。金利上昇にピークアウト感が見られないことから幅広い銘柄に売りが出てしまった。1日に発表される景気指標も強いとの見方で金利に対する警戒感が強まっている。もっとも、このところの相場は下げ続きで値頃感も一部で出ている。消費関連株や景気敏感株の一角には買いが入り指数はある程度下支えされた。

 さて、東京市場は朝安のあとは中国の景気指標の改善を受けてしっかりとする展開。米中の経済がしっかりしていることでファンダメンタルズ的に売り込みにくくなっている。半面、米長期金利の上昇が株式を買い上げにくくさせており、下げはしないけど大きくも上がらないサンドウィッチ状態が長引いている。本日はアジア株が堅調で時間外取引の米株先物も上げて安定した1日となった。