2022/08/24
24日の市場は日経平均が5日続落。終値は前日比139円安の2万8313円だった。米国株は安かったものの、日経平均は前日までの4日間で770円近くも下げていたため、序盤は小口の買い戻しが先行した。しかし、2万8500円から上が重く、買い一巡後は徐々に戻り売りに押され、10時前にはマイナス圏に落ちる弱い展開となってしまった。やはり米国の利上げ姿勢が気になり積極的な買いはまだ入りにくいようである。むしろ利上げ加速への警戒が週内は続きそうだ。昨日の米国市場はFRBのタカ派的な金融政策姿勢を懸念してダウ平均は3日続落した。26日に行われるジャクソンホール会議で、FRB議長がインフレ阻止のため、強気の利上げ姿勢を改めて示すとの警戒感が売りを誘っている。8月のPMIの悪化や7月の新築住宅販売件数の6年半ぶり低水準など他にも売り材料が揃っている。一方、原油高を背景に資源株高が相場を下支え。全般的に下げ幅を縮めて取引を終えている。
さて、東京市場は米国の利上げスタンスに再び振り回されるなど自律性を失う状態に。日経平均が2万9000円台を付けてからの下げ方があまり良くなく、先の高値で小天井を形成してしまったような感じだ。とりあえず下値25日移動平均線(2万8181円)は割り込んでいないが、押しが大きくなってきたため2万8000円台のレンジ相場に転換したと見ておいた方が良さそうだろう。