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2023/04/05

 5日の市場は日経平均が4日ぶりに大幅反落。終値は前日比474円安の2万7813円で3日ぶりに2万8000円の大台を割り込んだ。前日の米株安や1ドル=131円台に進んだ円高が嫌気されて序盤から売りが先行。米国で低調な景気指標の発表が続いており景気の先行き懸念による売りも出ている模様。日経平均は直近3週間で1500円以上も値を戻しておりいったんは売られても仕方のない状態。一部には原油高によるコストプッシュインフレの再燃を気にする向きもあった。

 昨日の米国市場は一部景気指標の減速を受けてダウ平均は5日ぶりに反落した。この日発表された2月の米雇用動態調査で求人件数が事前予想より大きく減ってしまったことが景気減速懸念につながった。もともとダウ平均は4連騰(1200ドル高)もして高値圏にあっただけに目先筋の売りが出やすくなっていた面もある。3日発表の景気指標も悪化しておりダウ平均が一時300ドル超の下げを演じたが、長期金利の低下により終盤は下げ幅を縮めている。

 さて、東京市場は米株安や米景気懸念をきかっけに短期的な手じまい売りに押される1日となった。日経平均の2万8000円台は過去にもたびたび戻り売りに遮られてきただけにここでの上げ一服は仕方のないところであろう。国内の金融機関が含み益のある保有株を売却する期初の益出しも重なり下げに拍車がかかったようである。目先は下値25日移動平均線(2万7741円)がサポートしそうだ。