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2021/12/27

 週明けの市場は日経平均が続落。終値は前週末比106円安の2万8676円だった。前週末の米国市場はクリスマスのため休場。代わって注目された欧州市場は英国市場が小幅安、為替市場もまちまちとなるなど動意の乏しい1日でいずれも材料とはならなかった。しかし、イギリス、フランス、イタリアなど欧州各国で新型コロナの新規感染者数が過去最多を更新するなど、変異株オミクロンへの警戒感から買いにくい状態が続いている。日経平均は前週末終値近辺で寄った後は小幅なマイナス圏でもみ合う甘い展開となった。国内でもオミクロン株の市中感染が進んでおり警戒感が解けずにいる。一方、国内で初の新型コロナ治療薬(米メルク社製)が承認されたことで下値は相変わらずの安定ぶり。必然的に日経平均は狭い範囲でのもみ合いを強いられている。チャート面では上値が200日移動平均線(2万8829円)、下値が25日移動平均線(2万8559円)と上下を完全に挟み込む格好。内外主力投資家が年末休暇に入るシーズンで今週は開店休業に近い状態が続きそうだ。市場には大納会にかけて株価が上がる掉尾の一振やドレッシング買いを期待する向きもあるが、経験則がどこまで通用するか、今年に限っては例年より期待感は乏しい感じだ。

 個別では半導体人気から東エレクが連日で最高値を更新。一方、好調だった前年の反動で減益となったニトリが大幅安となっている。