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2021/02/04

 4日の市場は日経平均が4日ぶりに大幅反落。終値は前日比304円安の2万8341円だった。前日の米国株は底堅かったが、日経平均は直近3日間で1000円近くも上昇していたため、目先筋の手じまい売りが優勢となった。また、米新興ネット証券大手がゲームストップ株などの売買規制を再び緩和すると発表したことなどで米株先物が下げたことも多少は影響した模様。もっともバリュー株が総じて堅調で、トピックスの下落率は日経平均の1/3に収まるなど内容は底堅い。

 昨日の米国市場は追加経済対策の期待が支えとなりダウ平均は小幅ながらも3日続伸した。米民主党は財政調整法を使って追加経済対策を成立させる手続きを進行中。規模はやや縮小するが早期に実現することで切れ目ない対策が施行されることを市場は好感している。国債増発で長期金利が上昇するも、今のところは許容範囲で大手金融株の上昇につながっている。米国では新型コロナの新規感染者数と死亡者数が減少しつつあり、景気敏感株中心に底堅くなっている。

 さて、東京市場は前日の米国市場でハイテク株が売られた影響があり、半導体など値ガサ株が売られる展開となった。半面、出遅れ内需株、好業績株などが買われ、東証1部においては値上がり銘柄数の方が上回る底堅い内容。業績の良い日立やソニーといったトップ銘柄が大きく買われるなど市場の活力自体はしっかりと保たれている。日経平均は下げたが循環物色で今後も下値切り上げ的な動きは続こう。