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2022/10/20

 20日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比250円安の2万7006円だった。前日の米株反落を受け2万7000円割れのスタート。売り方の買い戻しで上げてきた部分があり下げると早いところがある。昨日にテクニカル的な抵抗線である200日移動平均線(2万7238円)に達したことも買いを躊躇させていた。時間外取引の米ナスダック先物が軟調となったことで一時400円安近くまで下げる場面があったが、取引終盤には大台を回復する粘りを見せている。

 昨日の米国市場は長期金利の上昇を嫌気してダウ平均は3日ぶりに反落した。英国の9月の消費者物価指数が高い伸びとなり、欧米の急ピッチな金融引き締めが長引くとの見方が強まった。米長期金利は2008年のリーマンショック直前の水準まで上昇。ダウ平均は直前2日間で900ドル近くも上げていたため当然の下げとなってしまった。エネルギー需給の締まる冬をこれから迎えるにあたって、インフレが簡単に収まりそうにない状況が上値を重くさせている。

 さて、東京市場は日経平均が今月上旬に続いて上値200日移動平均線に跳ね返される因縁めいた展開となっている。欧米の長期金利が上げ止まらないためこうした抵抗線を上抜くのはやはり簡単ではないようだ。最近は円安が好材料視されなくなっているのでより材料に困っている状態だ。一方、本日のように下値はある程度あっても下げ渋る動きが出ており、売り玉が少なくなっている様子も窺える。