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2023/12/05

 5日の市場は日経平均が大幅に3日続落。終値は前日比455円安の3万2775円で、先月14日以来の3万3000円台割れとなった。前日の米ハイテク株安を受けて200円安のスタート。その後も先物への売りに押されてあっけなく3万3000円の大台を割り込んだ。一方、下げは日経平均採用銘柄に偏っておりトピックスの下値は比較的限定されている。業績面から見た割安感があり下値を拾う向きはそれなりにいるようだ。

 昨日の米国市場は高値警戒感からダウ平均は5日ぶりに小反落した。ダウ平均は10月末から前週末にかけ3200ドルも上昇。年初来高値も直前でつけており、材料のなかったこの日は目先筋の利益確定売りに押される展開となった。長期金利が少し上がったこともその動きを促したようである。半面、利上げ打ち止めからさらに利下げまで期待するムードがあり下値はすぐに買われる状態。依然として強気ムードが勝っており、目先の過熱感が解消されたら上値を取ってくる流れにある。

 さて、東京市場は日経平均が高値もち合いから3日連続陰線で下放れるなど「三羽烏」の売り足を示現した。直近2週間分の高値もち合いがそのまましこりに変わるソーサー型の小天井で、11月20日の年初来高値(3万3853円)を抜くのにそれなりの時間が必要となってしまった。下値は25日移動平均線(3万2808円)をわずかに割り込んだが、明日に切り返せるかがポイントとなる。