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2022/04/12

 12日の市場は日経平均が大幅続落。終値は前日比486円安の2万6334円で先月16日以来の安値となった。前日の米株安や金利上昇、そして中国の景気懸念なども影響して売りが先行した。中国ではゼロコロナ対策を執っているものの感染拡大が止まらない。国内には買い材料がなく政策も今のところ具体的なものはない状況。ウクライナ情勢は東部に重点が移っただけで停戦の可能性は乏しい。今しばらくは全体の情勢に変化がなくじわりとインフレに押される相場となりそうだ。

 昨日の米国市場は長期金利の上昇ペースが上がりダウ平均は3日ぶりに大幅反落した。米10年債利回りがこの日2.8%近くまで上昇。一時2019年1月以来の水準となった。長短金利の逆転も近づいており景気への影響が懸念されている。また、新型コロナの感染拡大やロックダウンで中国の景気減速を警戒した売りも出てほぼ全面安に。ハイテク株の多いナスダック指数は続落しおよそ1カ月ぶりの安値となっている。

 さて、東京市場は米株安や中国の景気懸念でこの日も売りに押される展開。今晩の米消費者物価指数が気になり買いポジションを積極的に組む状態ではない面もある。日経平均は直近の下値サポートラインであった25日移動平均線(2万6855円)を割り込んでいる。3月下旬の戻りは一時的なものであったようで、日足陰線ばかりの内容が示すように調整しやすい状況にある。