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2023/04/12

 12日の市場は日経平均が4日続伸。終値は前日比159円高の2万8082円だった。米景気懸念が和らぎ米国株も連騰中。この回復の流れに乗って日経平均は開始早々に2万8000円台へ乗せてきた。米著名投資家ウォーレン・バフェットが保有比率を上げるとした商社株が引き続き買われ、鉄鋼や海運株など景気敏感株にも物色が及んでいる。円相場が1ドル=133円台後半で安定しており輸出株も上昇。日経平均は2万8000円台に入ってもしっかりした足取りを見せている。

 昨日の米国市場は景気敏感株への買いが続きダウ平均は4日続伸した。引き続き前週末発表の雇用統計の内容(景気不安後退)を買う動きとなり、景気敏感株や消費関連株中心にダウ平均を押し上げた。また、一部の連銀総裁が「利上げに積極的になりすぎないように」と発言したことも後押し材料となったようだ。ただ、12日の消費者物価指数の発表を前に慎重な面も残っており、長期金利の低下が一服している状況もあってハイテク株の多いナスダック指数は続落している。

 さて、東京市場は本日も安定した基調の強さを見せて日経平均が2万8000円の大台を再び固めようかという動き。米株高、円安という外部環境の良さが安心感を与えている。テクニカル的には10日移動平均線(2万7874円)をクリアしていることで上値を遮る移動平均線はなくなっている。次は今月4日の高値(2万8287円)がターゲットとなってくるだろう。