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2023/07/13

 13日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比475円高の3万2419円で、わずか1日で3万2000円の大台を回復した。前日の米株高や円高一服を好感して買い先行の展開に。7月相場は月初の高値から昨日の安値まで日経平均が約2000円も下げていたため売り方の買い戻しも入りやすくなっていた。まだ6月上旬までのような実需は戻っていないが本日の反発で目先の下値は確認できた模様。上値25日移動平均線(3万2963円)程度までのリバウンドはありえよう。

 昨日の米国市場は消費者物価指数の落ち着きを好感してダウ平均は3日続伸した。注目された6月の消費者物価指数が前月から1ポイント低下し(3.0%)、コアインフレも事前予想をやや下回った。このため利上げ長期化観測が緩み長期金利が4%の大台割れまで低下。株式には買いが入り主要3指数は揃って上昇した。市場は今月の米FOMCによる0.25%の利上げを織り込んでおり、目先の悪材料はほぼ出尽くし状態となっている。

 さて、東京市場はようやく反発らしい反発局面を迎え、日経平均は下値3万2000円辺りが短期的な底値となってきたような展開だ。ただ、今期予想PERから見た場合、今後の業績上方修正期待が出ないとPER15倍に相当する3万3000円から上はやはり買いにくくなるだろう。7月相場は3万2000円台を日柄をかけて固めて行くことになりそうだ。