2023/03/22
22日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前営業日比520円高の2万7466円だった。一時は2万7500円台に乗せる場面も。米当局が金融システム安定化策を続けるとの見方から米国株が大幅高。これを受けて日経平均は開始から300円を超える上げ幅となり、その後も売り方の断続的な買い戻しで上値を広げていった。昨日の欧州市場でもスイス金融大手の同業買収や各国当局の迅速な対応で銀行株が大きく上昇しており、全体的に売り材料が吸収される流れにある。昨日の米国市場はイエレン米財務長官発言で安心感が生まれダウ平均は大幅続伸した。同財務長官がこの日の朝、当局による米預金保護の正当化や米銀システムの健全性に強く触れたことで金融システム不安が後退した。売り込まれていた銀行株が大きく買い戻され、銀行危機で景気が冷やされるとの警戒感も後退し、市場は目先の底打ちを鮮明にしている。長期金利は低位のままでハイテク株の多いナスダック指数が主要指数で一番の値上がり率を演じている。
さて、東京市場は売り方の買い戻しが活発化し日経平均が目先の底打ちを確認する展開に。株価は75日移動平均線(2万7235円)や200日移動平均線(2万7363円)を超えてトレンド転換へと一歩踏み出している。残すは25日移動平均線(2万7619円)超えだが、米国株の戻りがさらに進めば週内にも達成できそうな雰囲気だ。業績や資産の割安感があるだけに金融不安がなくなれば安定基調を取り戻す流れとなろう。