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2021/11/29

 週明けの市場は日経平均が大幅続落。終値は前週末比467円安の2万8283円だった。新型コロナの変異株「オミクロン」に対する不安から前週末の欧米株が急落。この流れを受けて序盤から400円を超える下げで始まった。週末に先行して下げていたため売り一巡後は一時プラス圏まで戻す強さを見せたが、中頃に岸田首相が明日から外国人の入国停止を発表したため、経済活動への影響を懸念した売りで再び下げ幅を広げてしまった。当面は変動率の高い相場となるだろう。

 前週末の米国市場は南アフリカで見つかった新たなコロナ変異株を警戒してダウ平均は大幅続落した。下げ幅905ドルは今年最大で、一時は1000ドルを超える下げ幅まで示現した。この変異株は感染力の高さが指摘されていて、行動制限など世界経済が再び停滞してしまうとの懸念が急速に広がっている。また、原油相場の急落、ドル安進行など各マーケットでもこれまでの反転運動が加速。リスクオフの動きで当面は神経質な展開となりそうだ。

 さて、東京市場は新変異株「オミクロン」の出現を先週末から本日にかけて一気に織り込み、27日早朝の日経平均先物夜間取引では2万7510円(1280円安)まで売り込むなど非常に荒れた展開となっている。市場は不透明を嫌うため目先は新変異株の報道に大きく振らされる状態が続きそうだ。チャート面では2万8000円が直近の下値ポイントだが、状況によっては2万7500円くらいまで振れることも想定しておきたい。