2021/01/06
6日の市場は日経平均が4日続落。終値は前日比102円安の2万7055円だった。前日の米株高や下値2万7000円辺りでの底堅さから序盤はプラス圏に顔を出す場面があったが、中頃以降は米上院決選投票で民主党が勝利するとの見方が一部で報じられマイナス圏へ。米株先物安や日経平均採用の値ガサ株の下げもあって、最終的には100円を超える下げとなってしまった。円相場が1ドル=102円台に入ったこともネガティブに働いたようだ。昨日の米国市場は12月のISM製造業景況感指数を好感してダウ平均は反発した。この指標が事前予想を上回ったことで景気不安が後退。5日に投票日を迎えたジョージア州の上院決選投票直前の世論調査で共和党候補が盛り返していることも追い風となり、ダウ平均の上げ幅は一時300ドル弱まで拡大する場面もあった。原油先物(WTI)の上昇や長期金利高もプラスに働いている。新型コロナの感染拡大は重荷だが株式市場の基調は安定している。
さて、東京市場は米上院決選投票で民主党が有利となっていることをきっかけに下げ幅を拡大。米国の増税が意識された格好だが、コロナ不況が続いているうちはこのような政策は優先順位が低く、単に売り方の口実になっている感が強い。実際は値上がり銘柄数が値下がり銘柄数の倍以上もあり、指数で下がったのは日経平均のみ。円高などで日経平均採用の値ガサ株は下げたが、材料株や内需株を中心に底堅さが出ており内容的には悪い相場ではない。