トップページへ戻る

バックナンバー

2021/01/27

 27日の市場は日経平均が反発。終値は前日比89円高の2万8635円だった。前日の米株安は昨日の下げで織り込んでいたようで、本日は朝から100円を超える反発に。IMFが世界経済見通しを改定し日本の2021年の成長率見通しを0.8ポイント大幅上方修正したこともプラス要因となった。しかし、中頃以降は買い方の動きが止まり利食い売りに押される展開。2万9000円台へ向けて一筋縄ではいかないようである。

 昨日の米国市場は世界的な新型コロナ感染拡大を嫌気してダウ平均は4日続落した。ダウ平均を始め米国の株価指数は過去最高値圏にあるため、ちょっとした材料でも利食い売りが出やすくなっている。この日はハイテク株にも売りが出てナスダック指数は6日ぶりに反落。主要企業の10−12月決算発表がピークを迎えるなかで、目先の材料出尽くし感が広がる可能性もありそうだ。

 さて、東京市場は昨日の下げの反動もあって日経平均がプラスの1日となったが、物色の柱が見当たらず焦点ボケの印象が拭えない。値上がり銘柄が比較的多いことや、多くの株価指数が上昇していることから底上げの動きは継続中。緩やかながらも全体は上昇基調を維持していると思われる。10−12月決算が終わると内外ともに一段と買い上げる材料に乏しくなるため、当面は今のような水準で強もち合いをを続けることになりそうだ。