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2022/01/06

 6日の市場は日経平均は大幅下落。終値は前日比844円安の2万8487円だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨で、金融緩和政策の縮小加速が示唆されて投資家心理が悪化し、高PER銘柄の成長株を中心に朝方から売りが先行、その後も、米国株先物やアジア市場の急落により、東京市場でも運用リスクを回避する動きが強まり、午後の取引で下げ足を速めた。

 

 昨日の米国市場は、FRBが昨年12月開催された連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表し、高インフレの中で雇用改善が進んでいることを理由に、従来の想定よりも速いペースでの利上げが妥当との内容であったことから、早期の利上げに対する警戒感からダウ平均は大きく下落、利上げ観測から長期金利が大幅に上昇したことで、ハイテク株が売られナスダックも急落と、主要3指数全てが大きく値下がりしている。

 さて、東京市場は米国の早期利上げ懸念により、東証1部の9割強が値下がりするなど全面安の様相で、マザーズ指数も1年8か月ぶりとなる900ポイント割れとなった。目先は急落による自律反発も期待したいところであるが、国内の新型コロナウイルス感染者急増により、政府が沖縄県・広島県・山口県などに緊急事態宣言に準じたまん延防止等重点阻止の適応の見通しと、感染拡大第6波への不安からもう少し調整期間が長引きそうである。