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2020/09/30

 9月最後の取引となる本日の市場は日経平均が4日ぶりに大幅反落。終値は前日比353円安の2万3185円だった。前日の米株安で小口売りが先行。取引時間中にあった米大統領選候補者によるTV討論会の結果を受けて、米株先物が下げに転じたことから日経平均は後場から下げ幅を拡大した。昨日の日経平均が戻り高値を更新していたことで利食い売りも出やすかったようだ。

 昨日の米国市場は欧米の新型コロナ感染拡大を嫌気してダウ平均は4日ぶりに反落した。ダウ平均は直前の3日間で820ドルも上げていたため当然の一服という見方もある。29日夜に米大統領選候補者によるTV討論会があり様子見したい向きも多かったようだ。この日は主力のハイテク株も売られて米国株のリバウンドは目先止まった感がある。

 さて、東京市場は米大統領選候補者によるTV討論会の結果などを嫌気して大幅反落した。討論会ではバイデン候補がやや優勢だったようで、同氏が推す法人税の増税が市場にはネガティブに映ったようだ。また、原油先物(WTI)が大きく下落したことも資源関連株の下げにつながった模様。9月の中間期末で配当落ち後の売りが出たことも響いたようだ。中国の9月のPMIが市場予想を上回るなど良い材料もあったが、今晩の米国株の下げが警戒され、取引終了にかけて一段と下げ幅を広げてしまった。明日は米国株次第でもう一波乱あるかもしれない。