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2022/10/07

 7日の市場は日経平均が5日ぶりに反落。終値は前日比195円安の2万7116円だった。前日の米国株が下げたことや、直近4日間で1400円ほど反発していた反動もあって、序盤は400円近い下げを示現した。しかし、売り一巡後は押し目買いが優勢となり下げ幅をじわりと縮小。2万7000円を割ったところでは買いが入りやすくなっているようで、3連休入りを前にしながらも需給はそこそこ安定しているようである。

 昨日の米国市場は長期金利の上昇を受けてダウ平均は続落した。午前中は小幅に値上がりする場面が見られたものの、長期金利がじわりと上げたことや、7日発表の雇用統計への警戒感から徐々に手じまい売りに押されてしまった。欧州ではドイツなど各方面でインフレ懸念が依然強く、欧州金利高が米国に波及した面もある。冬に向けてロシアがエネルギーの締め付けを強めてくる懸念は拭えず、インフレと金利高は秋冬相場の上値を重くしそうだ。

 さて、東京市場は日経平均が久しぶりに下落するものの、下値は比較的安定しており2万7000円台をキープする強さを見せている。上値に25日、75日、200日の短中長期移動平均線が集中し、厚めの抵抗帯をなしているため一気に上抜くことは困難だが、今晩の米雇用統計で雇用コストの低下を示唆するような数字が出れば、来週もう一段の株高も期待できよう。