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2023/03/30

 30日の市場は日経平均が4日ぶりに反落。終値は前日比100円安の2万7782円だった。前日の米国株が上昇したことで日経平均は数十円程度の下げでスタート。これは本日の3月決算銘柄の配当落ち分250円を勘案したら実質200円高程度で始まったのと同じことに。しかし、前日に配当再投資分を先食いして大きく上げてしまった反動で中頃にはダレる場面も。大引けには再び戻したが配当落分までは埋め切れず、実質150円高というまずまずの内容で取引を終えた。

 昨日の米国市場は欧米の金融システム不安が一段と和らいだことからダウ平均は大幅反発。3週間ぶりの高値となった。米金融当局が銀行全般への支援策拡充を示すなか、新たに経営不安を見せる金融機関もなく、市場としては金融不安のヤマ場はほぼ越えたとの見方が広がった。米債券相場の下げも落ち着き長期金利の上昇も一服。やや軟調だったハイテク株にも大きく買いが入り、この日はナスダック指数が一番の値上がり率となって全体の安心感につなげていた。

 さて、東京市場は本日は配当落ちのため数字で見た分には下げても仕方のない1日に。落ち分を抜けば実際は値上がりで堅調な地合いが継続していることになる。チャート面では下値25日移動平均線(2万7625円)上を維持しており当面はここにサポートされながらの押し目買い基調が続きそうだ。新年度は企業収益上向きが予想され、引き続き緩やかな上昇基調が予想される。