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2022/12/07

 7日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比199円安の2万7686円だった。前日の米国株がハイテク株中心に下げたことから売り先行のスタートに。一時は240円安と売り込まれたが、1ドル=137円台まで入った円安に支えられてその後は下げ幅をやや縮小させている。トピックスは小幅な下げにとどまっており全体としてはこの水準で下げ渋る雰囲気も。中国の新型コロナの規制緩和が広がりつつあることも一定の相場下支え要因だ。

 昨日の米国市場は再燃した利上げ長期化懸念からダウ平均は続落した。最近の雇用指標や経済指標が米景気の底堅さを示唆しており、12月のFOMC以降も利上げが継続されるのではとの疑念が生じている。長期金利に目立った上昇はこの日は見られなかったが、金利に敏感なナスダック指数はダウ平均の倍以上の下落率を演じており、インフレと利上げの影響力は依然として大きいようである。今週末には11月の卸売物価指数が発表されるためそれまでは様子見相場が続きそうだ。

 さて、東京市場は米株安を受けながらも日経平均が下値75日移動平均線(2万7603円)にサポートされる動きを見せている。先物絡みの売りでトピックスよりは下振れしやすくなっているが、先週2日の安値をちょっと下回っただけで大きく崩れる様子は見受けられない。今週、来週の米国の物価指標を乗り越えれば年末に向けて少しは値を戻してくる流れとなるだろう。