2020/08/19
19日の東京株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、前日比59円53銭(0.26%)高の2万3110円61銭で終えた。円相場が下げに転じると、輸出企業の業績回復期待を背景に日経平均は切り返し、また、米国株の先物相場が上昇に転じたことも下支えとなり、方向感の乏しい展開ながらも、心理的節目である大台を維持して取引を終えている。米国市場は、景気先行き懸念から金融セクターなどが軟調となり、主要銘柄中心のダウ平均は続落となったが、7月の住宅着工件数が約3年9カ月ぶり伸びとなったことで、大型株が堅調だったS&P500は最高値を更新、また、ハイテク株中心のナスダックも史上最高値を更新するなど、マーケット全体としてはリスクマネーが活発に活動しているだけに、ダウ平均も最高値奪還に動いてくるだろう。
さて、東京市場は円高・ドル安傾向を背景に安く始まったが、米アマゾン・ドット・コム株を約10・4億ドル(約1100億円)分保有していたことが判明したソフトバンクグループ(9984)が大きく上昇、グーグルの親会社アルファベット株や、マイクロソフト株、動画配信大手ネットフリックス株などの保有も公表され、ナスダックが最高値を更新する中で同社の含み益が期待されたことで、1銘柄で日経平均を43円押し上げるなど、相場全体を支えた。