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2022/10/12

 12日の市場は日経平均が小幅ながらも3日続落。終値は前日比4円安の2万6396円だった。朝方は前日の米ナスダック指数の下落を受けて軟調な出だしとなったが、下値が浅いと見るやすぐに買いが入り一転して90円高に。直近2日間で900円も下げていたため売り方の買い戻しが入ってきたようだ。買い一巡後は前日終値近辺まで落としてもみ合う展開。円相場が1ドル=146円台に下落したがそれ以外に材料はなく、結局は小幅安となる様子見の1日となってしまった。

 昨日の米国市場は短期的な下げ過ぎ感からダウ平均は5日ぶりに小反発した。インフレ警戒や景気悪化観測からダウ平均は直近4日間で1100ドルも下げており、この日は値頃感などからいったん売り方の買い戻しが入ってきた。一時は400ドル以上も戻す場面があったが、12日に9月の卸売物価指数、13日に9月の消費者物価指数の発表を控え、取引終盤には再び手じまい売りに押されて上げ幅を縮めてしまった。ナスダック指数は連日の年初来安値となっている。

 さて、東京市場は先物を中心に下値で買い戻しが入り、下げ相場がいったんは小康状態に。今晩、明日と米国のインフレ指標の結果いかんで上下に大きく振れる可能性があり、売り方、買い方ともにポジションはフラットな状態にしておきたいところのようだった。ただ、米国では長期金利が上昇している点や、景気、企業業績見通しが悪くなってきていることから、中長期的には上値は重いままだろう。