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2022/03/25

 25日の市場は日経平均が小幅ながらも9日続伸。終値は前日比39円高の2万8149円だった。前日の米株高や1ドル=122円台に一時進んだ円安を好感して日経平均は200円高でスタート。1月18日以来の高値水準まで値を戻し、200日移動平均線(2万8274円)を一時上回ってきた。一方、本日で9連騰目という過熱感や週末が意識されて買い一巡後は前日終値近辺に値を落として膠着商状に。需給は良好なので2万8000円台固めに入ったと思われる。

 昨日の米国市場は原油安や雇用指標の改善を受けてダウ平均は反発した。この日発表された週間の失業保険申請件数が52年ぶり低水準となったことが景気の底堅さを実感させた。G7緊急会合で欧州が制裁としてのロシア産原油の禁輸を見送り、原油高騰加速への懸念が和らいだ面も買い材料となった。業績好調のハイテク株にも買いが入りナスダック指数も大きく上昇。ウクライナ情勢は依然として不透明だが、米ファンダメンタルズの強さは健在のようだ。

 さて、東京市場は米株高に円安という外部要因が支援となって本日も堅調な値動きに。G7やNATO緊急会合で目立った材料は出なかったが、ウクライナ情勢が悪いなりにも拮抗してきたことで、下押し要因として後退してきた感がある。チャート面では日経平均が200日移動平均線まで達してきたことで、コロナやウクライナなど様々な悪材料は概ね織り込めたのではないかと思われる。