2021/03/25
25日の市場は日経平均が5日ぶりに大幅反発。終値は前日比324円高の2万8729円だった。前日の米国株は軟調だったが日経平均は直近の4日間で1800円以上も値下がりしていたためリバウンド狙いの買いが入りやすかった。目先の期末売りもほぼ一巡したようでバリュー株中心に底堅く推移。本日未明に北朝鮮が弾道ミサイルを発射したと伝わったが材料視することもなかった。もっとも、米国株がまだ不安定な動きをしているため実需が本格的に戻ったとは言えない状況だ。昨日の米国市場はハイテク株に売りが出てダウ平均も小幅ながら続落した。欧州景気不安で売られていた景気敏感株に見直し買いが入りダウ平均は取引時間中の多くをプラス圏で推移。一時は360ドルも値上がりする場面があった。後半相場に入ると次第にハイテク株の下げが目立ちダウ平均も上げ幅を縮小。取引終了間際になってマイナス圏へと落ちてしまった。ハイテク株中心にまだ全体の調整が済んでいないようで、今しばらくは上値の重い展開となりそうだ。
さて、東京市場は昨日に下げ過ぎた反動などもあって序盤から買い戻しが先行する展開。日経平均が連続安の末に下値75日移動平均線(2万8420円)に達したことでテクニカル的な買いも入りやすかった。半面、出来高が昨日より2割近くも減少する中での反発なので実需が回復している様子は乏しい。中国などアジア株は高安まちまちでまだ方向性は明確には掴めない状況だ。