2020/12/17
17日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比49円高の2万6806円だった。新型コロナの感染拡大や米国の消費低迷などを受けて売りが先行したが、米国の金融緩和が長期化することへの安心感から下値に買いが入り小幅にプラス圏へ浮上。その後は売り買い材料の決め手に欠き上げ幅は限定されたが、2万7000円の大台を前に値保ちは良く、依然として需給が良好である様子が伝わってくる。マザーズ、ジャスダックなど新興市場も堅調だ。昨日の米国市場は11月の小売売上高が事前予想に届かなかったことが響きダウ平均は小反落した。新型コロナの感染拡大が小売(消費)に影響していると判断されて売りが先行。FRBによる量的緩和の長期化(2023年まで)方針が支えとなって下値は限られたが、景気敏感株中心に上値は重かった。一方、コロナ禍でも業績好調なハイテク株は堅調でナスダックは2日連続で最高値を更新している。
さて、東京市場はダウ平均の下げや円高進行などから小口売りが先行したが、個人を中心とした旺盛な押し目買いに支えられて9時半以降はほぼプラス圏で推移。高値圏ながら安定した動きを続けている。14時過ぎに都内の新型コロナ新規感染者数が最多の800人超と速報で伝わると上げ幅をやや縮める場面があったが、それでも基本的なジリ高の流れは変わらなかった。2万7000円は超えずとも来年に向けた市場の先高期待が伝わってくる。