2021/02/26
2月最後の取引となる本日の市場は日経平均が大幅反落。終値は前日比1202円安の2万8966円で今月5日以来の安値となり、下げ幅は2016年6月以来の規模となった。前日の米国株が金利上昇の影響を受けて急落した流れからほぼ全面安の展開に。金利に弱い値ガサハイテク株の下げが特に目立って指数を押し下げた。後場は週末、月末とあって持ち高調整売りやヘッジ売りがかさみ、一気に4ケタを超える下げ相場を示現してしまった。昨日の米国市場は長期金利の急上昇を嫌気してダウ平均が大幅反落した。前日のFRB議長の金融緩和長期化発言にもかかわらず長期金利が1年ぶり水準まで上昇。金利に対する割高感が強まる高PER銘柄が売られ、これが他の景気敏感株の下げにもつながった。ダウ平均の下げ幅は不安心理の高まりから一時600ドル超えに。ハイテク株の多いナスダック指数は3.5%も下げるなど昨年10月以来の下落率となっている。
さて、好調だった2月相場も最後の日になって波乱が起こり、東京市場はにわかに調整含局面へと移行してしまった。金利の上昇はカネあまり相場にとって一番の敵でもあり、まだ金利の水準が低いとはいえ一定以上の高さの株価は買いにくくなってしまった格好だ。来週から3月相場入りとなるが、本日の急落でしばらくの間は投機的熱を冷ます調整相場を強いられよう。