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2021/01/28

 28日の市場は日経平均が大幅反落。終値は前日比円437安の2万8197円で、今月12日以来の安値となった。下げ幅は昨年7月31日(629円安)以来の規模に。前日の米国株が主力企業の決算をきっかけに急落した流れを受けて幅広い銘柄に売りが広がった。下げ幅は一時650円を超えるなどおよそ2週間ぶりに2万8000円台を割り込む場面があった。国内株も決算期待よるこれまでの上昇で過熱感が出ており、目先は手じまい売りが出やすい状況が続きそうだ。

 昨日の米国市場はボーイングなど決算発表が嫌気されてダウ平均は大幅に5日続落した。同社の決算は赤字が8倍に膨らみ失望売りが加速。人気だった半導体関連株にも売りが波及し全面安商状態となっていった。市場ではこの日まで行われていたFOMCへの追加緩和期待が少なからずあったが、声明ではややトーンが後退した印象があり、これに対する売りが広がったとの見方もある。ダウ平均、ナスダック指数とも下げ幅は今年最大。株高の流れに変化が生じた可能性もある。

 さて、東京市場は米株急落が波及して日経平均は高値のミニ三角もち合いから下放れる展開に。2万8000円割れの場面からは下げ止まったが、けん引役だった半導体などハイテク株が売られたことで柱を欠くような状況となった。米国株の変調が続くようだと日本株だけ上げることは難しい。直近3カ月でかなり買い上げてきたこともあり、ここはしばしの調整を強いられそうである。