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2023/12/25

 週明けの市場は日経平均が続伸。終値は前週末比84円高の3万3254円だった。前週末の米国市場でハイテク株が買われた流れから、ハイテク株に敏感な日経平均は245円高でスタートした。しかし、その寄り付きが本日の高値となってしまい、その後は上げ幅を縮めての膠着商状に。25日はクリスマス休暇で欧米の主要市場が休場となる。大口投資家不在で動きはより出にくくなっているようだ。ただ、需給は売り物の少なさからこの水準でも極めて安定しているといえよう。

 前週末の米国市場はナイキ株の下げが響きダウ平均は小反落した。前日夕にナイキが通期業績予想の下方修正を発表しこの日の株価が12%も下落し、ダウ平均の足を引っ張った。もともとダウ平均は上場来最高値にあったため売り物が出やすかったようだ。一方、来年の利下げを先取りする動きもあり下値にはすかさず買いが入ってくる。米経済の底堅さを示す指標が相次いでおり、S&P500種指数やナスダック指数は小幅ながらも続伸している。

 さて、東京市場は本年最終週を迎え投資参加者が徐々に減る閑散商状(出来高は今月最低)と化しつつある。日経平均は続伸しているものの日足は3日続けて陰線となっており、寄り付き以降に目立った買いが入らない見送り姿勢が伝わってくる。下値は25日移動平均線(3万3158円)や10日移動平均線(3万3064円)にサポートされ今のところ崩れる心配はほとんどない。