2022/07/12
12日の市場は日経平均が4日ぶりに大幅反落。終値は前日比475円安の2万6336円だった。前日の米株安や内外の新型コロナ感染再拡大などが重しとなって売り先行の展開に。その後も昨日に少し上げ過ぎた反動もあって五月雨的な売りが続き日経平均は500円安まで下げ幅を拡大させている。円相場が1ドル=137円台半ばまで下げたが好材料視する向きはなし。時間外取引の米株先物が下げており相場は軟調なまま取引を終えている。昨日の米国市場は中国の新型コロナ感染再拡大を嫌気してダウ平均は続落した。中国上海やマカオなどで新型コロナの新規感染者数が増加に転じ、ロックダウンの懸念が生じてきた。また、ロシアからドイツなど欧州への天然ガス供給の停止拡大が欧州全体の景気減速を招くとの観測も重荷となった。OECD発表の6月の景気先行指数では世界経済の減速が進んでおり、米景気もいずれは持ちこたえ切れなくなるとの観測が先高観を乏しくさせている。
さて、東京市場は昨日の参院選のご祝儀相場が早くも剥落し日経平均は再び2万7000円が遠くなる状態。円安が好感されることなくむしろ輸入物価高が意識される面も出始めている。新型コロナは内外で急速に増え始め日本では第7波入りが確認されている。インフレ、景気後退懸念などと合わせ先行きに対する不透明感はなかなか拭えない状況で、目先は2万6000円台前半の往来相場となりそうだ。