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2021/10/19

 19日の市場は日経平均が反発。終値は前日比190円高の2万9215円で、先月30日以来の水準まで回復してきた。前日の米国市場でダウ平均はさえなかったものの、ハイテク株の多いナスダック指数や半導体株指数(SOX)が堅調に推移したことで日経平均は買いが先行した。一時は240円高まで買い進まれたが、上値25日移動平均線(2万9225円)を少し超えたところで上げ一服。他の指数もほぼ同線に達しており、テクニカル的にはやや抵抗を受けやすくなっていた。

 昨日の米国市場は中国の7−9月GDP減速を嫌気してダウ平均は3日ぶりに小反落した。中国のGDPは事前予想を下回る減速でダウ平均は一時250ドルを超える下げに。売り一巡後は米主要企業の7−9月決算への期待からじわじわと値を戻し、S&P500種とナスダック指数はプラス圏へ回復する強さを見せている。インフレ懸念の後退から金利上昇に弱いナスダック指数は4連騰と底入れが明確となっている。

 さて、東京市場は昨日の小幅なスピード調整を挟んで本日も堅調な地合いが続いている。米インフレ懸念の後退は大きかったようで、素直に企業業績を評価する相場に戻っているようだ。一方、出来高は3日連続で減少しており、2万9000円台における実需増が今後のポイントとなってこよう。北朝鮮が弾道ミサイルを発射したが相場への影響はほとんど見られなかった。