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2023/11/13

 週明けの市場は日経平均が小反発。終値は前週末比17円高の3万2585円だった。前週末の米株高を受けて序盤に350円近くも上げる好スタートを切ったが、開始数分で買いが一巡し、その後はダラダラと戻り売りに押されるさえない展開。上値3万3000円の心理的なカベが意識されて買いにくくなっているようだ。1ドル=151円台後半に入った円安が支えとなる場面はあったが長続きはしなかった。本日は米株高にもかかわらず目先の戻りの限界を露呈する1日となった。

 前週末の米国市場は長期金利のリバウンド高が一服したことを好感してダウ平均は3日ぶりに大幅反発。9月下旬以来の高値で取引を終えた。最近の経済指標がインフレ圧力の後退を示すものが多く、前日のFRB議長のタカ派発言を契機とした長期金利の上昇は続かなかった。アップルやマイクロソフトなどITハイテク株大手が大きく買われていることも安心感につながったようだ。ナスダック指数は2%超の上昇で9月中旬以来の水準まで戻している。

 さて、東京市場は米株高と円安に乗って序盤は先週の戻り高値を更新するも、その後の買いは続かずかえって上値の重さを感じさせる1日に。先物主導で上げてきただけに展開も目まぐるしい。9月中間決算の発表は概ね織り込んできただけに上値を買う材料が細ってきていることもある。テクニカル的には下値75日移動平均線(3万2149円)と上値3万3000円のレンジ入りが濃厚のようだ。