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2023/07/24

 週明けの市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前週末比396円高の3万2700円だった。前週末に下げた反動や1ドル=141円台後半へ下落した円安が材料となって序盤から買い戻しが活発化。上げ幅は一時500円に迫るなど先週末の安値が短期的な2番底となる形となっている。28日の日銀金融政策会合で政策の修正を見送る方針との報道が相次いでいることも市場の安心感を呼んでいる。これで日経平均は再び3万3000円の大台を目指す流れに入りつつある。

 前週末の米国市場は米景気に明るさが戻ってきたことからダウ平均は小幅ながらも10日続伸。連日の年初来高値更新で10連騰は2017年8月以来の記録となっている。この日は新規の材料はなかったものの米経済の先行きへの楽観が相場を支えた。特にFOMCによる今月の利上げが最後となることへの市場の期待は強いものがある。一方、ダウ平均は10連騰もしていることで上値は重めの展開。先行して上げていたナスダック指数は続落するなどやや買い疲れ感も出始めている。

 さて、東京市場は売り方の買い戻しが中心ではあるものの大きな反発となって、下値3万2000円辺りが当面のレンジ下限であることを示しつつある。一方、上値に関しては米国株がこれだけ上昇しているにもかかわらず外国人買いが以前ほど戻ってこないというのは、6月までの株高である程度日本株は手当済みとなった可能性を示唆している。このため一定の上値からは上昇は緩やかなものとなるだろう。