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2021/06/14

 週明けの市場は日経平均が反発。終値は前週末比213円高の2万9161円だった。米国株が主要3指数揃って上昇した流れを引き継ぎ、開始早々250円も上げるスタートとなった。買い一巡後は戻り売りに押されて伸び悩んだが2万9000円台を割れずに底堅く推移。日本の景気回復期待というのもあって終盤にかけてじわじわと下値を切り上げていった。一方、昨日閉幕したG7サミットの共同宣言に新味はなくこちらはほとんど材料とならなかったようである。

 前週末の米国市場は景気回復を買う動きが継続してダウ平均は小幅ながらも続伸した。米国ではコロナ下で抑制されていた消費がワクチン接種進展とともに急激な回復を見せ株高を促すベースに。金利上昇という副産物に上げピッチは緩やかだがまだ上値余地のありそうな流れにある。来週にFOMCを控え金融政策のスタンスが気になるところだが、市場では緩和的な政策が維持されるとの見方が支配的だ。薄く広く買われたことでS&P500種指数は連日で最高値を更新している。

 さて、東京市場は米株高で上昇するも、日経平均が上値75日移動平均線(2万9120円)を意識してこの辺りから伸び悩む展開。出来高は相変わらず少なく上げに弾みがつかない状況だ。東証2部指数やジャスダック平均が年初来高値に迫っており個人は回転が効きやすくなっている。あとは外国人の買いが戻ってくれば全体の水準訂正が加速する好循環が復活する。徐々に明るい状況には戻りつつある。