2021/02/10
10日の市場は日経平均が4日続伸。終値は前日比57円高の2万9562円で連日の昨年来高値更新となった。前日の米国株が反落したことや為替が円高に振れたことで序盤は目先筋の手じまい売りが優勢となった。3万円の大台も視野に入る状況で高値警戒感もそれなりに意識されている様子。一方、中長期的な先高観から下値ではすかさず押し目買いが入ってきて中頃からはじわりとプラス圏へ浮上。買い遅れていた向きの買いなどで結局は全指数が続伸する強さとなっている。昨日の米国市場は高値警戒感からダウ平均は7日ぶりに小反落した。ダウ平均は直近6日間で1400ドル以上も上昇していたためさすがに上げ一服となったようだ。もっとも、民主党が単独で成立を目指す追加経済対策の規模が当初予想より縮小しないとの(1.9兆ドルから1.7兆ドル程度の減額で済む)観測も出ており終盤は下げ幅を大きく縮小。ハイテク株の多いナスダック指数は小幅ながらも4日連続で最高値を更新している。
さて、東京市場は地合いの強さを反映して本日も上昇。高値警戒感からさすがにピッチは緩んだが、ザラバのわずかな押し目にも買いが入る好需給相場となっている。トヨタの好決算もあり企業業績にはポジティブな見方が定着しつつある。株高の流れは今しばらく変わりようがない状態だ。今週から来週にかけて日経平均は3万円を捉えるような展開となりそうだ。