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2024/02/14

 14日の市場は日経平均が4日ぶりに反落。終値は前日比260円安の3万7703円だった。前日の米国株が急落した流れを受けて200円を超える下げでスタート。米国のインフレ懸念再燃と長期金利の上昇で中頃には3万7594円(369円安)の安値まであった。ただ、昨日に日経平均が1066円も急騰した割には下値が強いとの見方もあり、市場の押し目買い意欲の強さをうかがわせる動きでもあった。1ドル=150円台に入った円安も相場のサポート要因となっている。

 昨日の米国市場は1月の消費者物価指数の伸び率を嫌気してダウ平均は大幅反落した。朝方発表された同指数の上昇率が事前予想を上回ったことから、利下げ時期が夏場までずれ込むとの懸念が広がった。根強いインフレに市場はやや失望気味でダウ平均は一時750ドルも下げる場面があった。もともと主要3指数は最高値圏にあって売られやすい状況にもあった。もっとも、取引終盤は少し下げ渋る動きが出て、本日程度の長期金利上昇にはまだ耐えられそうな雰囲気がある。

 さて、東京市場は米株安につられながらも下落率では米国株を下回り、独自の基調の強さを示している。昨日の急騰で1989年12月のバブル時の最高値(3万8957円)が完全に見えてしまい、ここで終わらせるような雰囲気ではなくなっている。ここまでで買い遅れた向きもまだ多く押せば買いがすぐに入るような状況だ。調整を短期で済ませ再び3万8000円台を目指す流れに戻るだろう。