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2020/04/23

 23日の市場は日経平均が4日ぶりに反発。終値は前日比291円高の1万9429円だった。前日の米株高や原油相場の反転を受けて買い戻しが広がった。海外では新型肺炎終息を一部先取りした動きがみられるが、国内では感染拡大が止まらずそこまで波に乗れない雰囲気もある。政策も目先は出尽くしており独自の買い材料は乏しい。

 昨日の米国市場は経済活動再開の期待でダウ平均は3日ぶりに反発した。テキサス州など米国の一部の州で経済活動の制限を緩める動きが広がり、米景気悪化に一定の歯止めがかかると受け止められた。連日急落していた原油相場が上昇したことも投資マインドを和らげている。もっとも、投資家の多くはV字ではなくU字型の回復シナリオに傾き始めており、一本調子に上がる可能性は低いだろう。

 さて、東京市場はひとまず海外市場の動きに救われ反発の1日に。主要企業の決算が読めず日経平均の1万9000円台の評価は難しいところである。東証1部の売買代金は3日ぶりに2兆円台を下回り、反発と言っても実需は乏しい状況だ。午後に入ると時間外取引の米株価指数先物が上げて日経平均をけん引。直近で下げが目立った銘柄に対する個人投資家の小口の押し目買いも入ったが、全体的には先物主導で買い戻される流れだった。明日は週末で全体的に方向性が出にくいだろう。個別株中心の展開となりそうだ。