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2023/09/25

 週明けの市場は日経平均が5日ぶりに大幅反発。終値は前週末比276円高の3万2678円だった。先週末の日銀の金融政策決定会合で当面は金融引き締め方向に舵を切る可能性が少なくなったことを好感して売り方の買い戻しが優勢となった。直近まで4日続落(トータルで1131円安)していた反動もあったようだ。9月末の中間配当の権利付き最終売買日を今週半ばに控え、配当取りの買いが一部で入っていることもプラスに働き相場を下支えした。

 前週末の米国市場は引き続き金融引き締めの長期化懸念からダウ平均は4日続落。7月上旬以来の安値となった。この日は一部FRB高官から「政策金利はより高い水準になければならない」との発言があり全体の売りを誘ってしまった。また、自動車大手に対するストライキが長引くとの見方も相場の重荷となった。一方、長期金利は上げ一服となり株式市場をある程度下支えする効果も。売り一巡後は全般的に下げ渋る動きとなっている。

 さて、東京市場はようやく自律反発的な展開となり金利上昇による目先の売り物を消化した感がある。先週末の安値が3万2000円を割らなかったことでここが心理的な支えであることも見えてきた。トピックスや東証プライム指数が25日移動平均線を守ったことで全体としての上昇基調も維持。米国株もそろそろリバウンドに転じそうで、今週前半は戻りを試す動きとなろう。