トップページへ戻る

バックナンバー

2021/04/14

 14日の市場は日経平均が反落。終値は前日比130円安の2万9620円だった。国内の新型コロナウイルスの感染拡大を受けて経済活動への懸念が生じ、序盤から売り先行の展開となった。その後も目立った買いは入らなかったが、下値を売る動きも強くはなく、マイナス圏で横ばう膠着商状に。米国でハイテク株が買われたことがひとつの明るい材料だったが、国内に手がかり材料がなく様子見に終始する1日となってしまった。

 昨日の米国市場はワクチン普及期待がやや後退したことからダウ平均は続落した。米当局がJ&J製のワクチン接種を中断するよう勧告。これが米国の早期景気回復期待を後退させ景気敏感株を中心に売られてしまった。ダウ平均は一時200ドル近く下げる場面も。一方、米長期金利が低下したことでハイテク株には買いが入り、ナスダック指数は1%を超える上昇に。米国ではリスクを取る動きが依然として続いている。

 さて、東京市場は本日も10億株程度の商いで方向感の出ない1日に。新年度に入ってからファンドや機関投資家の買いが見送られ、指数は日々一進一退のトレンドレス状態となっている。米中などの景気回復が国内株の下値を堅くさせている一方、欧州と並んで日本の新規感染者が拡大傾向にあることが上値を重くさせているようだ。明日も様子見的な相場となりそうである。