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2023/04/27

 27日の市場は日経平均が反発。終値は前日比41円高の2万8457円だった。前日の米株続落や米金融システム不安などもあって序盤は170円安と売り込まれたが、10時以降は目先の売り物出尽くし感やもともとの悪材料への耐性もあって下げ幅を縮小。時間外取引の米株先物の上昇や前日に好決算を発表した銘柄に買いが入ったこともあって後場中頃からプラス圏へ浮上する強さを見せた。トピックスは日経平均以上に上げており日本株の安定した基調は変わっていない模様。

 昨日の米国市場は米中堅銀行の経営不安が再燃してダウ平均は続落した。米中堅銀行ファーストリパブリック銀が24日に発表した決算で大規模な預金流出があったことが分かり他の地銀株にも売りが波及。銀行の貸し渋りが米景気全体を冷やすとの懸念が強まり幅広い銘柄に売りが出る展開となった。注目の大手IT企業の決算ではマイクロソフトが事前予想を上回り指数を下支え。他の大手IT企業も買われてハイテク株の多いナスダック指数は3日ぶりに反発している。

 さて、東京市場は続落する米国株につられて日経平均がいったん下押すも、ローソク足は下ヒゲを引いて陽線を示現するなど目先底打ちの形を作っている。日本株の米株安に対する耐性はここでも生きている。全体としては値上がり銘柄の方が多く、景気回復や割安修正を見込んだ資金が下値を拾い続けているようだ。チャート面では下値に上昇中の25日移動平均線がありサポートされやすくもなっている。