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2021/12/06

 週明けの市場は日経平均が反落。終値は前週末比102円安の2万7927円だった。新型コロナ変異株拡大や欧米の株安を受けて序盤から売りが先行。一時335円安まで下げるなど再び2万7500〜600円の節目を試す展開となった。売り一巡後はマイナス圏でもみ合いながら方向感を探る状態。SBG株の下げがきつく日経平均を1社で90円以上も押し下げている。現状では上値2万8000円台、下値2万7500円近くの小さなボックス圏で様子を見ている状態だ。

 前週末の米国市場は新型コロナの変異株オミクロンの拡大を嫌気してダウ平均は反落した。米国だけでなく欧州、メキシコ、南米、アジアなどでも広がりを見せており、ワクチンや治療薬の有効性が確認されるまで経済を圧迫するとの見方が増えている。また、この日発表された11月の雇用統計は事前予想を下回る雇用増でこちらもマイナス要因に。ダウ平均の下げ幅は一時375ドルに達するなど荒れた動きとなっていた。

 さて、東京市場は本日もオミクロン株に押される弱い展開。世界各国で感染が広がっており先行きが見通しにくい状況が続いている。下値2万7500円辺りの節目を何度か叩いて割れないことから、これ以上のオミクロン関連の悪材料が出なければ目先はボトム形成となるだろうが、なかなか反発できない状況からその可能性はまだ五分五分といえそうだ。今週も正念場の週となるだろう。