トップページへ戻る

バックナンバー

2020/06/04

 4日の市場は日経平均が4日続伸。終値は前日比81円高の2万2695円で、2月21日以来の高値となった。米経済指標の改善を受けて景気回復期待が一段と高まり、さらに円相場が円安・ドル高に振れたこともあって、景気に敏感な主力株に買いが入った。もっとも、日経平均は先週から今週にかけて2000円以上水準を切り上げており、買い一巡後は利益確定売りによって一時下げに転じるなど不安定な場面があった。高値圏でやや勢いを落としつつある様子。

 昨日の米国市場は予想上回る経済指標を好感してダウ平均は3日続伸した。一気に500ドル以上も上げて2万6000ドル台を回復するのはおよそ3カ月ぶり。ADPが発表した5月の全米雇用リポートは雇用者数が前月比276万人減と減少幅は市場予想(875万人減)を大きく下回った。ISMの5月の非製造業景況感指数も改善を示しリスクオンの買いが一気に膨らんだ。米政府やFRBによる企業支援も追い風となり全面高の展開となっている。

 さて、東京市場は本日も良好な外部環境に後押しされて日経平均は300円近い上げでスタートした。2万3000円の大台に接近したが、さすがに高値警戒感からその後はじりじりと利益確定売りに押されて上げ幅を縮小。きのうに続きローソク足は陰線を形成するなど買い疲れ感が出始めている。2万3000円を前に調整に入った方がかえって健全ともいえ、強気相場を長持ちさせるにはこの辺りで休みも必要となるだろう。明日は週末で利益確定売りが出やすくなると思われる。