2024/03/26
26日の市場は日経平均が小幅続落。終値は前日比16円安の4万398円だった。前日の米株安の流れから小口売りが先行したが、昨日にある程度下げていたため下値が浅く、押し目買いによって10時には一転して100円高まで買われた。一方、年度末接近で上値追いにも慎重なようで株価は中頃には再び小幅マイナス圏へ。その後は前日終値を挟んで方向感なくもみ合いまるで開店休業のような状態となった。全体としては値上がり銘柄数の方が勝っており安心感はある。昨日の米国市場は引き続き高値警戒感などからダウ平均は続落した。この日はEUが巨大IT企業への規制を強めることへの懸念から売り物が広がった。デジタル市場法違反の疑いがかけられているアップル、グーグル、メタなどが売りの中心に。もともと市場には高値警戒感があって目先筋の利食い売りの口実にされた面があるだろう。一方、年内利下げというものがベースにあり下値はそこそこ堅かった。主要3指数は下げたがある程度小幅なものにおさまっている。
さて、東京市場は内外ともにこれといった材料不在のなか、売り方、買い方ともに様子を探るような1日となった。概ねプラス圏で推移したトピックスの動きを見れば内容的にはこの高値圏でなお頑強であることが分かる。明日は3月決算銘柄の配当権利取りの最終日。その後の機関投資家による配当分の再投資も合わせて需給上は相場が上がりやすい状況となる。押し目買い有利の流れは続きそうだ。