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2022/10/11

 連休明けの市場は日経平均が大幅続落。終値は前週末比714円安の2万6401円だった。連休中の米国株が大きく下げていたため日経平均も開始から400円の下げとなって2万7000円の大台割れに。中頃にかけても断続的な売りに押されて下げ幅を拡大。米国で半導体株が大きく下げていた影響からこちらでも関連銘柄が指数を押し下げている模様。一方、外国人の入国規制の緩和や全国旅行支援策の始まりを受けて百貨店株や陸運、レジャー株の一角には買いが入っている。

 昨日の米国市場は強い金融引き締め継続への警戒が根強くダウ平均は4日続落した。米国ではこの日も長期金利がじわりと上昇し株式市場を圧迫。先週末に強い雇用統計を受けてダウ平均は600ドル以上も下げていたが、週明けも軟調な相場が続きなかなか底打ち感を出せずにる。金利上昇に弱いナスダック指数は年初来安値を更新。今週は9月の消費者物価指数など重要経済指標の発表や主要企業の決算発表があり様子見となりやすい状況にある。

 さて、東京市場は米株安につられて連休明けもさえない展開。欧米の金融引き締めが景気や企業業績を圧迫することを織り込む動きとなり、再び下値模索の動きに入っている。テクニカル的にはまさに定石通りとなった上値の移動平均線からの反落で、直近の戻り幅の半値押し(2万6510円)〜2/3押し(2万6213円)辺りを模索する状況となっている。