2024/01/12
12日の市場は日経平均が大幅に5日続伸。終値は前日比527円高の3万5577円で一時は3万5839円(789円高)まで買い進まれた。前日の米国市場でハイテク株が堅調だったほか、外国人中心に先物への活発な買いが継続して上昇をけん引した。さらに、決算の良かったファーストリが一時7%近くも急騰して日経平均を1社で200円近くも押し上げている。やや歪な上げではあるが3万6000円まで見えてきて買い遅れた向きの焦りが下値を支えそうだ。昨日の米国市場は週末から始まる主要企業の決算発表への期待感からダウ平均は小幅ながらも続伸した。朝方に発表された12月の米消費者物価指数がわずかに事前予想を上回り、前のめりだった市場の利下げ期待が少し後退。ダウ平均は一時300ドル近く値下がりした。しかし、主要企業の業績改善期待から午後になると押し目買いが勝りダウ平均は引け間際にプラス圏へ浮上。一転して今度は2日に付けた過去最高値を一時上回るなど強いところを見せている。
さて、東京市場は先物主導ではあるものの日経平均があっという間の水準訂正を果たし、本日はまさかの3万6000円台寸前まで上値を伸ばしてきた。さすがに先週安値から今週高値まで3000円以上の上げとなってはあまりにスピードオーバー気味で、来週からは3万5500〜6000円の間で高値強含みの、やや落ち着いた相場となるだろう。