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2021/02/18

 18日の市場は日経平均が続落。終値は前日比56円安の3万236円だった。米ダウ平均が最高値を更新した流れから序盤は買い先行となったが、3万500円を超えた辺りから高値警戒感が働き株価は伸び悩み。後場からはマイナス圏に入るなど、昨日から売り物に押される場面がやや増えている。一方、国内で新型コロナのワクチン接種が始まり、将来に向けた景気回復への期待があるのは変わらない。押し目には買いが入る好需給状態は維持されている。

 昨日の米国市場はFRBによる金融緩和長期化観測からダウ平均は3日続伸。連日で史上最高値を更新した。1月下旬の米FOMCの議事要旨で金融緩和の長期化が示唆されたことから景気敏感株中心に買いが広がった。一方で相場の過熱感も意識されS&P500とナスダックは続落している。米長期金利が約1年ぶりの高水準にあるため、PERが高めにある主力株には利食い売りが出やすくなっている。

 さて、東京市場は日経平均が一気に3万円台を達成したことへの反動が続き、この日も利食い売りに押される展開。一部市場のみならずジャスダックなど新興市場にも売りが広がり目先の買い一巡感が表れている。日経平均は寄与度の大きいファーストリの値上がり(1社で170円も押し上げ)である程度支えられたが、これがなければ3万円ギリギリの引けだったと思われる。目先的には足場固めの時間も必要なようだ。