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2022/10/13

 13日の市場は日経平均が4日続落。終値は前日比159円安の2万6237円だった。前日の米国株が軟調だった流れを受けて小口売りが先行する展開。米国のインフレがなかなかピークを見せない状況に買い方は動きが取れなくなっている。観光支援策(全国旅行支援)や水際規制緩和(インバウンド需要期待)で上げていた空運、陸運株などが早くも息切れ。円安メリット株も不調で物色の柱が見当たらない。今晩の米消費者物価指数をまずは見極めなければならない状況にある。

 昨日の米国市場はインフレ指標の上昇を嫌気してダウ平均は小反落した。この日発表された9月の卸売物価指数は事前予想(前月比0.2%)を上回る0.4%の上昇。なかなか止まらないインフレに警戒感が増し売りが優勢となってしまった。13日発表の消費者物価指数が最も注目されるインフレ指標だが、FRBが景気を犠牲にしてでもインフレを抑えると公言しているためなかなか動きが取りにくい。金利に弱いナスダック指数は小幅ながらも6日続落となっている。

 さて、東京市場は米インフレや利上げ警戒が引き続き相場を圧迫し本日もじり貧商状に。世界的にもインフレに対する抜本策が見当たらず、ただ利上げで物価と景気を締め上げて行くだけの状態となっている。チャート面では短期的に10月3日安値(2万5621円)に対する2番底模索の動きとなっているが、実需売りが案外少なく、現状ではその安値は簡単には割り込まないだろうと思われる。