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2022/06/09

 9日の市場は日経平均が小幅ながらも5日続伸。終値は前日比12円高の2万8246円だった。前日の米国株は安かったが、一時1ドル=134円台半ばまで進んだ円安にサポートされて朝からしっかりと推移。資源高、円安メリット株中心に指数がけん引され、後場には2万8389円(155円高)まで買われるなど3月高値を超える場面まであった。ただ、直近4日間で800円以上も上げており、終盤には過熱感を意識した手じまい売りに押されて上げ幅を縮めている。

 昨日の米国市場は一部主要企業の収益懸念が出てダウ平均は3日ぶりに反落した。欧州金融大手の足元の決算がウクライナ情勢の影響を受け赤字に転落したことで米国の主要金融大手株が連想売りを浴びる展開。アナリストが業績見通しを引き下げたインテルの急落もあってこの日は幅広く売られてしまった。OECDが世界経済の成長率見通しを下方修正したことも重荷に。株価水準がある程度戻ってくるとどうしても景気・企業業績が気になってしまうようだ。

 さて、東京市場は日経平均が2万8000円台を回復してからも底堅く推移。6月相場に入ってから米国株よりも基調は強く、円安メリットや日本株の相対的な割安感が意識されているようだ。7月の参院選が近づいてきたことによる政策期待もプラスに。チャート面では今年1月高値である2万9000円辺りが次の上値目標となってこようが、ここを捉えるには少し時間が必要かもしれない。