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2022/01/27

 27日の市場は日経平均が大幅続落。終値は前日比841円安の2万6170円で、2020年11月24日以来、約1年2カ月ぶりの安値となった。下げ幅は今月6日(844円安)以来の規模。朝方は昨日に先行して下げていた反動から買い戻しで180円ほど上げるスタートだったが、買いが一巡するとあっさり2万7000円を割り込む弱い展開に。米国の利上げ姿勢が想定以上に強いとの見方からアジアを含め大きく下げてしまった。反発は米国株次第という状況に。

 昨日の米国市場はFRB議長が利上げに積極的な姿勢を示したことでダウ平均は続落した。序盤はマイクロソフトの好決算などを受けてダウ平均は500ドルも反発する場面があったが、午後に入ってFRB議長のタカ派的な発言が伝わると長期金利が上昇し、最終的に株価はマイナス圏へと落ちてしまった。議長は3月の利上げとテーパリングの終了を示唆し、さらに利上げを急ぐような姿勢も見せている。3月のFOMCまで利上げに対する懸念はつきまといそうだ。

 さて、東京市場は大幅高の後に下げてしまった米国株の動きに倣い本日も売られる展開に。タカ派に転じた米金融政策、国内新型コロナの感染急拡大、そしてウクライナ情勢など織り込むのにもう少し時間がかかりそうな雰囲気だ。日経平均は心理的な下値2万6000円をかろうじてキープしており、米国株次第だがこの辺りで1度は反発しやすい状況にある。