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2020/09/23

 4連休明けの市場は日経平均が小反落。終値は前日比13円安の2万3346円だった。日本の連休中に欧米株が大幅に下落したことを受けリスク回避の売りが序盤から広がった。最近の相場の柱であった景気敏感株にも売り広がり下げ幅は一時200円を超える場面も。一方、9月末の配当取りや日銀のETF買い期待が相場を支え後場からじわじわと下げ幅を縮小。新興市場は値上がりしており、連休前の流れがキープされている部分もある。

 昨日の米国市場は主力ハイテク株が買われダウ平均は4日ぶりに反発した。欧州の新型コロナ感染再拡大が相場の重荷だったが、業績がコロナの影響を受けにくいハイテク株が買われ相場を下支えした。日本の連休中の米国株は大きく値下がりする場面が続いたが、目先の売り一巡感から徐々に押し目買いが入りだしている。ただ、元の上昇基調を取り戻すのは容易ではなさそうだ。

 さて、東京市場は連休中の欧米株の下げの大きさの割には下げ渋り、結果的に下値の堅さを確認する1日となった。ケイ線的にも下値25日移動平均線(2万3215円)がサポートする強含みの形を維持。円高が足元で止まったことも安心感を与え、富士フイルムの新型コロナ治療薬「アビガン」の承認申請報道も支えとなった。市場の雰囲気は悪くなく明日も比較的安定した相場展開となりそうだ。今週の主なスケジュールは23日(水)米7月の住宅価格指数、24日(木)9月の月例経済報告、EU臨時首脳会議、25日(金)米8月の耐久財受注となっている。