2022/10/03
10月最初の取引となる本日の市場は日経平均が反発。終値は前週末比278円高の2万6215円だった。取引序盤は米株安の流れを受けて日経平均は300円を超える下げとなったが、ここ2週間ちょっとで3000円近い下げとなっていることから、売り一巡後は急速に買い戻しが入っている。ザラバ安値が今年6月安値(2万5520円)に接近したことも短期的な下値達成感につながっているようだ。目先は売り尽くし感からこれで下げ一服となりそうだ。前週末の米国市場は堅調な米経済指標がかえって利上げを促すとの見方につながりダウ平均は大幅続落。年初来安値を更新し2020年11月以来の安値となった。朝方発表の8月の米個人消費支出が前月より伸び率が加速し長期金利が上昇。これを受けてダウ平均はネガティブに反応してしまった。ナイキが大幅減益を発表するなど主力株の収益後退が続いていることも売り要因のひとつに。S&P500種も下げてこちらは連日の年初来安値更新となっている。
さて、東京市場は目先的な売り物の出尽くし感から相場が自律的な反発局面へと移行している。下値が一定の節目(2万5500円近く)まで届いたことで短期的に売り込みにくくなったことは確かなようだ。ただ、利上げやインフレへの警戒感はまだ解けず本格的な底打ちには遠いだろう。チャート面ではひとまず2万6500円程度までは戻してきそうな雰囲気だ。